令和7年度 苓南寮就労部事業計画

令和7年度 苓南寮就労部事業計画

1)就労部基本方針

 苓南寮では、障害のある人が、その適性に応じて能力を十分に発揮し、自立した生活を実現することができるよう、工賃向上や一般就労への移行をさらに促進させるための支援に取り組んでまいります。

生活介護事業は、生活介護利用者の高齢化・重度化が顕著に見られる。生産活動以外の日中活動(機能訓練、生活訓練)等の充実を図るとともに、『安心・安全』の活動に努めて行きます。利用者のニーズ(旅行や買い物)等に対応出来る様に支援して行きます。(目標平均工賃27,000円/月)

就労移行支援事業は、生産活動や就労訓練、日中活動を通じて社会参加を意識したサービス提供に努め、現場実習等を通し一般就労に向け利用者個々のスキルアップ支援を計画的に取組んで行きます。また、昨年度一般就労された利用者が継続して就労出来るように支援も行って行きます。

就労継続支援B型事業は、利用者の方々の作業能力・作業適正を見極め、利用者の体調管理にも留意しながら、効率的に生産活動が行えるよう支援に努め、少しでも高い工賃を支給出来る様に取組んで行きます。(目標平均工賃57,000円/月)

2)令和7年度目標

○障害者支援施設苓南寮『生活介護事業』

【軍手部目標】

軍手部門は、社会情勢の影響を受けて大口取引先からの注文数が減っており、受注に対し生産量が上回ってしまうため、他の部へ人員を転換し、一時的に生産数を抑えるとともに、新規の取引先を開拓する。価格交渉を取引先の状況を見て行い、単価の値上げを図る。利用者間の関係性や、安全面を意識した作業場の配置を検討し、可能な限り作業を続けられるよう支援を行う。

自販機部門は、昨年の10月にさらに飲料水メーカーの値上げにより利益率が低下。販売価格の検討を行うとともに、仕入価格をなるべく抑え、消費者(利用者)のニーズに沿った商品を揃えるように努め利用者の工賃アップに繋げていく。

【窯業部目標】

イベント等の開催がコロナ前と同じように増えてきたので、積極的に販売会に参加し利用者の工賃アップにつなげていく。また、年間を通してイベント情報を把握し計画的に商品の制作に励み、売れ筋商品の在庫が不足しないよう努める。若い利用者や職員の技術習得、アイディアを出し合い付加価値の高い作品で受注を増やし利用者の作業意欲の向上に努める。

○就労支援センター苓南寮『就労継続支援B型事業』

【受託部目標】

調理部門では、苓南寮調理作業を複数の利用者で継続出来るように、個々の技術の安定を図る。

清掃部門では、個々の作業能力の質を上げて高いサービスを提供して、利用者の工賃アップにつなげたい。一人で複数の作業を行っているので、無理のない作業体制を組み1年間、委託先に迷惑がかからないようする。

【クリーニング部目標】

乾燥機の老朽化で乾燥に時間がかかるため、新たに買い替えて、作業の効率化を図り、時間を有効に活用する。

原材料費の高騰に対するために、顧客への値上げ交渉を行うとともに、洗濯時の洗剤・薬品の分量を見直し、過剰に資材在庫を抱えない様に管理に努めコスト削減を図る。また機械の点検整備と清掃を行い修繕費の削減にも努める。

各利用者の適性に合わせた指導を行い、担当できる作業工程を増やして工賃アップに繋げたい。また、利用者の高齢化や体力低下に伴い、体調面と安全面を考慮して作業場作りと各工程間の動線に注意配慮する。

【環境清掃部目標】

剪定・除草・伐採作業は、個人の固定客の他、年間契約の大矢遺跡・ここらす・裁判所など優先調達推進法を活かした作業に、ホテルアレグリア・アパート清掃も加わり、現在は一年中繁忙期となっている。

その他エクステリア・軽土木工事等に対応できる人材育成と技術向上に努める。

屋外での作業なので、寒気や熱中症に注意する他、蜂の巣駆除や機械操作など危険を伴う作業なので、機材の点検・整備・清掃を行い利用者・職員の安全確保に留意し、体調チェックを心掛ける。

更には、受注選択を行い、収益増へ繋げ工賃アップに努める。