令和6年度 苓南寮事業計画

『社会福祉法人北斗会の基本理念』

福祉とは生活権の問題である

全人格と全人権を常に考えよ

処して止まらず 取りてむさぼらず

自己の職業に奉仕する事に徹しよう

苓南寮基本方針

1,人権尊重

私たちは、利用者の人権を尊重し安全を第一に考え、快適な生活が送れるように努めます。

2,利用者主体のサービス提供

私たちは、一人ひとりの利用者の自己実現をめざし、利用者のニーズに基づく利用者主体のサービスを提供します。

3,信頼性の確保

私たちは、サービスの質の点検と向上に努め、常に信頼を受ける存在となることをめざします。

4,職員の資質・専門性の向上

私たちは、社会福祉及び経済活動の専門性を高めるため、専門職としてたゆまぬ自己研鑽に努めます。

5,施設・事業所経営の透明性の堅持

私たちは、計画性をもった健全で活力ある施設・事業所経営に励むと共に、情報公開に努め、施設・事業所経営の透明性を堅持します。

6,地域福祉の推進

私たちは、施設・事業所の専門性を生かしながら、地域社会の一員として、積極的に地域福祉を推進します。

7,職員と利用者共に歩む

私たちは、利用者に希望と勇気を与える支援を心掛けると共に、利用者から元気と癒しを頂く思いを心掛けます。

 

各事業の目標

○ <生活介護事業>

障害のある人が、日常生活の中で支援を受けながら、その人に合った機能訓練でADLの維持に努めると共に、生産活動にも参加して、その人らしく生き生きと暮らすことを目的とする。

○ <就労継続支援B型事業>

「働く・暮らす」一般就労に結び付けることが困難ではあるが、働きたいと思っている人に職場を提供し、工賃を支払い可能な限り賃金と障害基礎年金収入で、その人が望む生活環境を作ることを目的とする。

○ <就労移行支援事業>

一般就労の希望や可能性のある利用者に、就業・生活支援センターやハローワークなど関係機関と連携し、地元企業などとネットワークを構築して、実習の受け入れから一般就労に結びつくような支援を目指す。

○ <グループホーム事業>

障害のある人が、地域の中で社会の一員として生活することが出来るように、「家事支援」「生活支援」「相談支援」を行い、自立と社会参加を図ることを目的とする。

1.利用者支援の目標

① 個別支援計画は、アセスメントで利用者ニーズを把握して作成し、定期的なモニタリングで評価、見直しを行い利用者個々のサービスを管理する。

② 作業中心の日課なので、ストレス解消の対策として屋外での行事、イベント、余暇活動の推進等をはかり、体力維持、気分転換ができる環境作りに努める。

③ 社会生活を営むうえで大切な挨拶、言葉遣い、清潔感、協調性や作業に取り組む姿勢など基本的なことに対応できるようにする。

④ 利用者自治会の希望、意見を取り入れ楽しく参加出来る行事、レクレーションの計画を推進する。

⑤ 預かり金サービス、移送サービス、理容サービス、リネンサービスなどサービス利用説明書に記載した、給付費対象外のサービスの提供。

2.就労支援の目標

① 三障害の中でも多種多様化している現状で、「その人に合った」「その人が遣り甲斐のある」作業を提供する。

② 職員一人一人が、常にアンテナを張り、社会の流れ、地域の情勢を見て、新たなことにも挑戦しながら工賃向上を目指す。

③ 就労移行支援利用者の一般就労と就労定着を支援して、障害者雇用率を上げる。

  • 新規事業、定期事業計画
    • 人事労務管理ソフトの導入。
    • 令和7年度施行の就労選択支援事業開設に向けた準備。
    • 新規作業の開拓。
  • 保健衛生、健康管理
    •  協力医師、協力医療機関との連携を密にし、定期的な健康診断を実施すると共に看護師による予防、体力維持等の指導により健康管理の大切さの認識を促す。

② 中央病院健診センターにて血液検査、心電図、大腸がん、乳がん、腹部超音波、子宮ガン、胃がん、胸部直接撮影など各種検診の実施。

③ コロナウイルス、インフルエンザの予防接種を行い、感染対策を図りながら社会や地域の状況を見据え最善の対策を講じる。感染が発症した場合は、迅速的確な対応を取る。

  • 介護、訓練

安全に入浴出来るように、支援が必要な利用者への見守り、一部介助支援。

怪我や認知機能低下防止、体力や身体機能低下防止、肥満対策、生活習慣病予防のために散歩や運動、脳トレ、体操など訓練を通じて健康増進や体力維持に努める。

  • 給食、栄養

栄養管理、衛生管理に注意しながら調理する人は、食べる人の嗜好に合わせて食中毒には細心の注意をはらいながら、楽しく喜ばれる食事つくりをめざす。

  • 苦情の解決体制

提供する施設サービスに関する利用者及び、家族からの苦情には、迅速かつ適切に対応し、解決に結びつけると共に、相談しやすい環境体制を作る。

① 苦情の収集 (聞き取りや書面)

② 苦情箱や受付窓口の設置、担当者の配置。

③ 苦情申し出後は、速やかに事実関係を確認し必要ならば関係機関へ報告、その後、調査、対処改善措置、利用者、家族に対する説明や様式に従った記録の整備。

④ 第三者委員への定期的報告と付議するものがあれば、速やかに相談協議し対処改善を図る。

⑤ 市町村が行う文書その他で提出、提示の求めに応じ助言等を参考にして必要な改善、適切な解決を図る。

  • 相談援助

ストレス社会の中でメンタルヘルス不調を訴える人や精神疾患のある利用者が増えつつある。そのような人に相談窓口を設置して、心の健康や精神面での健康が維持できるように専門の相談員を配置する。

  • 防災防犯対策

① 常に非常災害が発生することを念頭に置いて、市町村の災害マップ等の情報を注視し利用者の避難等適切な処置を講ずる。

② 避難訓練は、北斗会地域防災協議会の協力機関と連携して行い、安全確実な避難誘導を図る。

③ 非常食は、専用の食料品を3日分備蓄して、年1回賞味期限前には、防災訓練の中で試食する。

④ 防犯訓練の実施と防犯カメラを稼動し外部からの不審者を監視・予防する。

  • 人権擁護及び虐待防止

① 虐待防止委員会、身体拘束適正化委員会の定期的実施。

② 障害者差別解消法や人権擁護、虐待防止を啓発、普及するための研修会の実施。

③ ハラスメント防止に向けた雇用管理上の措置と研修会の実施。

10.職員関係

① 全社協、県社協、経営協、各行政機関の行う研修会への積極的参加と全職員を対象とした内部研修の実施。

② 36協定による時間外労働の上限規制。心身のリフレッシュを図ることを目的として年次有給休暇の取得促進。個々の事情に応じ多様な働き方が選択でき、より良い将来の展望が持てることを目指す。

③ 感染症や自然災害、テロ、システム障害など緊急事態に備え事業継続計画(BCP)を確認しながら研修、訓練を実施する。

④ OJTを活用した人材育成。

11.地域奉仕

① 天草市地域防災計画に基づき、災害時の福祉避難所として指定を受け、開設依頼があれば、要配慮者を受け入れます。

② 年2回、北原町周辺道路のゴミを拾う地域清掃を行います。

③ 星光園地域支援センター前の天草市の花壇を、年2回植え替えて、冠水、草取りなど管理をします。

12.福祉の理解促進

① 苓南寮機関紙『苓南寮便り』を年2回発行し、利用者の生活面、作業面の様子を伝えるとともに、行事の案内や報告その他、サービスに関する情報を利用者、家族、役員、行政、他施設などの関係機関に発信する。ホームページの更新。

② 職場実習、福祉体験、ボランティアなど学校教育や地域住民からの協力を積極的に受け入れ、施設の開放と福祉に対する理解の推進に努める。

13感染症への対応

高齢者や基礎疾患の持病がある人が多いので、社会や地域の状況を見ながら感染対策を図る。感染者が発症した場合は、迅速的確な対応を取る。

14.これからの苓南寮

新規利用者の確保の為に実習生や体験利用者の受け入れ。

北斗会創立55周年記念に向けた準備。